@article{oai:nagasaki-u.repo.nii.ac.jp:00015440, author = {土屋, 凉一}, issue = {11}, journal = {胆と膵}, month = {Nov}, note = {アリストテレスの動物誌に医史学上初めて記載されたpagkreas(パンクレアス,膵)という用語について,その記載された背景を探るために前号(胆と膵27巻12号,963-968,2006)では,アリストテレス以前のギリシアの解剖に関する状況を検討し,さらに紀元前3千年頃の青銅器時代から,1100BC-800BCの暗黒時代を経て都市国家の成立,アルファベットの発明,そしてホメロスの活躍した紀元前750年頃までのギリシアを概観したが,結局ホメロスの叙事詩イリアス以上のものはなかった。すなわち古代ギリシアにおいては,人体の内部の知識は,戦争または日常の外傷によって得られた局所的な,断片的な解剖的知識と,動物の犠牲または実験による知識が主体であって,系統的な解剖は全く行なわれなかったということであった。今回はギリシア以前に文明を築いたメソポタミア,エジプトの解剖に関わる事柄を検討したが,メソポタミアにてはト占法が盛んであり,動物のパンクレアスをト占の対象とした可能性があると思われた。一方エジプトでは古来ミイラ製作が行われてきたが,これが人体解剖の知識に多少の貢献はあったとしても,パンクレアスを認識する事はなかったと考えられた。, 胆と膵, 29(11), pp.1029-1033; 2008}, pages = {1029--1033}, title = {膵の語源について(6)}, volume = {29}, year = {2008} }