@article{oai:nagasaki-u.repo.nii.ac.jp:00024001, author = {岡元, 和正}, journal = {長崎大学教育学部附属養護学校研究紀要}, month = {Feb}, note = {本研究は教育課程の研究である。本研究においては, (1) 教育課程に関連した学校教育の動向, (2) 教育課程のとらえ, (3) 内容表試案の作成, (4) 今後の教育課程の研究の手がかり, を明らかにしようと試みた。(1) の現行の学校教育の動向としては, ○パーソナルプログラムへの動き, ○保護者などと連携, ○完全学校週5日制と新学習指導要領, ○生涯教育-生涯発達のとらえ, ○社会のバリアフリーへの志向, ○新しい教育観(発達観)のめばえ, いわゆるデューイやヴィゴツキーの再評価など, があげられる。(2) の教育課程のとらえであるが, それはカリュキュラムの訳語であり, 本研究では, 学校の実践的側面での教育計画の中心である子どもに提供する内容と, それをどのような手立てで提供するかという指導計画・システム化ということを中核にすえて, 狭義の意味で「教育課程は, 主に子どもたちにどのような内容を準備するかという指導の内容と, それを子どもにどのようなまとまりの計画・方法で提供するかという戦略的な手立てからなる」とした。そこで, 本研究では内容を厳選することから取り組んだ。また現行の本校の教育課程について, そのベースになっている研究紀要第5集を読み直すことで共通理解を図り, 本校の教育のベースになっている知的障害児教育の生活・経験主義の流れを文献などから確認することで, 今後も本校教育の基本的考え方とすることの共通理解を図った。(3) の今回作成した内容表試案は, ○個々の子どもの実態を客観的にとらえ, 次に指導すべき内容を把握するためのアセスメント機能をもつこと, ○どの子どもにも必要とされる厳選された内容であること(これを以後中核的内容と記す), ○小・中・高等部の内容を一貫性のあるものとしてとらえることができること, からなる。以上の共通理解のもとで, 学部別の研究会を柱にして各学部における中核的内容を抽出し, その過程においては, 小・中・高等部のメンバーからなる縦割り研究会を設け, 内容の追加・修正などを行い, 統一した一つの内容表試案を作成した。本研究の中心的研究成果である内容表試案の内容は, 本校における基礎・基本としての内容にあたる。(4) の今後の教育課程の研究の手がかりとしては, ○plan-do-seeの経験から教育システムの構築, ○一人ひとりに注目した指導…内容表試案のアセスメント機能, ○生活・経験主義的教育を柱にして, ○子どもの時間的空間的変化に対応した複眼的な視座, ○現行の指導形態をベースにしての検討, などが示唆された。, 長崎大学教育学部附属養護学校研究紀要. vol.15, p.1-29; 2002}, pages = {1--29}, title = {I 研究基調}, volume = {15}, year = {2002} }