@article{oai:nagasaki-u.repo.nii.ac.jp:00024484, author = {福田, 通男}, issue = {1}, journal = {長崎大学風土病紀要, Endemic diseases bulletin of Nagasaki University}, month = {Mar}, note = {1) 1955年から1956年に亘つて長崎県大村地方の1農業部落で,牛舎,堆肥舎,便所及び鶏小舎を含んだ納屋を防虫網で囲み,ゴミは各戸で造つた簡易焼却炉で焼却してハエ類の発生防止実験を行なつた.2) 1954年秋に実験を計画し, 1955年1月工事にかゝり, 4月までに一応の改善を終り, 7月上旬から10月までの間に補修を行ない, 10月中旬に一切の補修を終つた. 1956年には,施設の維持,管理を厳重にすると共に, 3月から6月までの間に更に補修を行なつた.3) 1956年のハエ類の採集成績をみると,イエバエは管理が尚不充分であつた3戸では9~10月の農繁期にかなり増加していたが一般に著しく減少し,対照区にみられる春秋の山は完全にくずされている.サシバエも対照区に比べてかなりに減少しており,これら両種の目立つた減少は防蠅施設の効果が大きいことを示すものと思われる.部落中央の木蔭に設置した魚肉金網トラツプでのハエ類の採集成績を対照区での成績と比較すると,実験区では全般的に種類数も個体数も顕著に少なく,これは主として便池から発生するケブカクロバエ,オビキンバエ,センチニクバエ及びゴミ箱から発生するミドリキンバエ,トウキヨウキンバエの減少によるものであり,施設改革の効果であるといえる.しかし乍ら,オオイエバエ,オオクロバエ,ホホグロオビキンバエを始めキンバエ類やニクバエ類の一部が対照区に比べて必ずしも著しくは減少していないのは,これらのハエ類が小動物屍や野糞から発生したり,他部落から侵入したりして実験区のトラツプでの採集数に加わつていることによるのではないかと考えられる.4)各戸で施設改善に要した費用は改善の程度によつて著しく異なり,最高34,658円,最低5,170円,平均20,985円であつたが,これは必要以上に改善の規模を拡大した場合のものであつて,防蠅の目的のみで改善を行なうとすれば15,000円程度で出来ると思われる., It is a custom of long standing in the farm village near Omura city in Nagasaki prefecture to construct cow-shed, manure-shed, hen-house, and privy together in the so-called "barn" and accordingly it was thought that a successful control of flies might be, 長崎大学風土病紀要 3(1), p.68-74, 1961}, pages = {68--74}, title = {防蠅施設によるハエ類の撲滅実験 : ハエ類の生態並びに撲滅に関する研究 第4報}, volume = {3}, year = {1961} }