@article{oai:nagasaki-u.repo.nii.ac.jp:00024514, author = {伊藤, 寿美代 and 下釜, 勝}, issue = {1}, journal = {長崎大学風土病紀要, Endemic diseases bulletin of Nagasaki University}, month = {Mar}, note = {1)本報告は1960年に長崎県下で発生したヤネホソバ並びにアリガタバチによる集団皮膚炎の調査結果の概要である.因に,長崎市内での近年のドクガ及びチャドクガの被害状況を附記した.2) 1960年の6月下旬から7月中旬頃,長崎,諫早両市の老朽家屋の屋根や疵などでヤネホソバEilema fuscodorsalis幼虫が多発して夜間屋内で家人が激しい被害を受けた.幼虫の体表の瘤状突起には,基部に球状部を持つ毒針毛が叢生し,これに觸れると激しい疼痛と皮膚炎を起す.死体や脱皮殼でも同様の被害が起きる.3)長崎県下茂木小学校の新築校舎(8教室)で3ケ年連続してクロアリガタバチSclerodermus nipponicusと思われるハチの雌成虫による学童の集団皮膚炎が発生した.調査の結果このハチは天井裏に使用してあった皮付きの杉丸太に発生したヒメスギカミキリCallidium rufipenneに寄生して発生したものと思われ,これに剌されると瞬間的な疼痛を覚え,人によっては激しい掻痒感と数日に亘る発赤,腫張を訴えるものがある.0.5%ダイアジノン油剤を天井裏と下面へ撤布して被害を終えんせしめ得た.4)長崎県下では殆ど報告されたことが無いので,ドクガEuproctis flava及びチャドクガE. pseudoconspersaの近年数年間の長崎市内での被害例を報告した.ドクガの幼虫による被害は1960年と1961年の5月に3例,成虫による被害は1961年7月に1例あった.チャドクガは1959年に大発生例が1例,1960年には85例,1961年には74例の被害があったが何れも市内の主として庭木に発生した幼虫によるもので成虫による被害は全く無かった., 1) This report dealt with some cases of mass dermatitis caused by a poisonous caterpillar, Eilema fuscodorsalis, by the parasitic hymenoptera, Sclerodermus sp., in 1960 at Nagasaki Prefecture, and additionally some cases by the poisonous moths, Euproctis, 長崎大学風土病紀要 4(1), p.82-86, 1962}, pages = {82--86}, title = {長崎県下で発生したヤネホソバEilema fuscodorsalis並びにアリガタバチSclerodermus sp.による被害例 : 附. ドクガEuproctis flava及びチヤドクガE. pseudoconspersaの被害例}, volume = {4}, year = {1962} }