@article{oai:nagasaki-u.repo.nii.ac.jp:00024820, author = {宮城, 一郎}, issue = {4}, journal = {熱帯医学 Tropical medicine}, month = {Feb}, note = {沖繩本島北部で採集したギンモンカ属(新称)(Genus Topomyia)に属する蚊の形態を詳細に調べた結果,幼虫の呼吸管棘(pecten teeth)や雄の生殖器の形態が近似種のそれと全く異なるため,新種,ヤンパルギンモンカTopomyia (Suaymyia) yanbarensis sp. nov.として,成虫(雄,雌),蛹及び幼虫の形態を記載した.ギンモンカ属の蚊は現在30種が記録されているが,タイ,フィリピン,マレーなど主に東南アジア(ニューギニア,中国南部からも各1種が記録)にのみ棲息する南方系の蚊とされ,我国からはこれが最初の記録である.本種の特徴としては,幼虫では6-9対の異常に発達した梶棒状の呼吸管棘が呼吸管の側面に基部から先端に1列に生じ,呼吸管毛の発達が悪いこと,成虫では雄の生殖器先端の把握片(clasper)が中央で2分岐していることや,片側(sidepiece)の内側の亜先端葉に顕著な2~3本の剛毛を有することなどがあげられる.生態的には不明な点が多いが,幼虫はサビアヤカミキリの喰入によって開孔された生(青)竹の筒内の水溜にのみ発生が限られている様である.捕食性で主として水中の小動物(原生動物や甲殻類)を常食していると思われる.実験室内では蚊の若令幼虫を捕食するが野外で本種が発生している水溜には他の蚊の発生はほとんど見られなかった.成虫は前述の孔から出入りすると思われるが野外ではめったに見られず,ライトトラップや,人間にも全く誘引されなかったし,実験室のケージ内でも本種の吸血行動は見られなかった.尚,沖繩本島北部をこの地方の住民はヤンバル(山原)と呼んでおり,本種はこの地方一帯に棲息するものと思われるが稀な種である., The male, female, pupa and larva of Topomyia (Suaymyia) yanbarensis, a new species from Okinawa-honto, northern Ryukyu Island, are described. The bifurcate clasper of the male genitalia is unique in this species and does not resemble any described species of this genus. The larvae were found in the water accumlating in newly cut bamboo stumps and in erect bamboo internodes bored by cerambycid beetles. This is the first record of the genus Topomyia from Japan., 熱帯医学 Tropical medicine 17(4). p201-210, 1976}, pages = {201--210}, title = {琉球産ギンモンカ属(Topomyia)の1新種の記載(双翅目:蚊科)}, volume = {17}, year = {1976} }